ビタミンK2(メナテトレノン)とコラーゲン代謝
メナテトレノン(MK-4)は, 4個のイソプレン単位数を有するビタミンK2同族体で, 骨粗鬆症治療薬として臨床で広く用いられている. その骨粗鬆症治療薬としての薬効に関してCockayneらは, これまで骨量と骨折に対する効果について報告された13の文献をもとにメタ解析を行ない, メナテトレノンは新規骨折の発生頻度を低下させることを最近報告している1). 骨粗鬆症は骨密度の改善を指標として治療が行なわれているが, 臨床成績の蓄積に伴って, メナテトレノンやエストロゲン製剤など2)3), 骨密度の増加に比し骨折頻度の改善が大きい薬剤があることが明らかになってきた. また, ステロイド剤はリウマチ...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 2007-07, Vol.81 (7), p.317-318 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | メナテトレノン(MK-4)は, 4個のイソプレン単位数を有するビタミンK2同族体で, 骨粗鬆症治療薬として臨床で広く用いられている. その骨粗鬆症治療薬としての薬効に関してCockayneらは, これまで骨量と骨折に対する効果について報告された13の文献をもとにメタ解析を行ない, メナテトレノンは新規骨折の発生頻度を低下させることを最近報告している1). 骨粗鬆症は骨密度の改善を指標として治療が行なわれているが, 臨床成績の蓄積に伴って, メナテトレノンやエストロゲン製剤など2)3), 骨密度の増加に比し骨折頻度の改善が大きい薬剤があることが明らかになってきた. また, ステロイド剤はリウマチをはじめとする自己免疫疾患に広く用いられているが, 副作用として骨折頻度を高め, その時の骨密度は閉経後骨粗鬆症で骨折を起すときの骨密度よりも高いこと4), フッ化ナトリウムは骨密度増加作用を示すにもかかわらず骨折発症率を増加させる5), など骨密度の変化と骨折頻度が一致しない成績も報告されてきた. |
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ISSN: | 0006-386X |