1.ヒトにおけるデヒドロアスコルビン酸のビタミンC効力(第120回会議研究発表要旨,ビタミンC研究委員会)

【目的】四, 五訂日本食品標準成分表のビタミンC(C)取り扱いの根拠となった研究は藤田らにより実施された. 600mgのAsAまたはDAsAを負荷した後, 経時的に採血採尿を行った. 観察されたC量に差はなく, AsAとDAsAは等価であると結論している. しかし近年ODSラットを用いたAsAとDAsA代謝実験が報告され, DAsAのC活性はAsAより低いという結果である. ヒト代謝実験から30年が経過した今日, ヒトに対するDAsAの効力について再検討が求められた. 【実施】スキームのように実施した. 【結果】3日間の低C食を摂取させた健康な女子10名を被験者として, AsAまたはDAsA結...

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Veröffentlicht in:ビタミン 2006/08/25, Vol.80(8), pp.435-436
Hauptverfasser: 辻村, 卓, 日笠, 志津
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【目的】四, 五訂日本食品標準成分表のビタミンC(C)取り扱いの根拠となった研究は藤田らにより実施された. 600mgのAsAまたはDAsAを負荷した後, 経時的に採血採尿を行った. 観察されたC量に差はなく, AsAとDAsAは等価であると結論している. しかし近年ODSラットを用いたAsAとDAsA代謝実験が報告され, DAsAのC活性はAsAより低いという結果である. ヒト代謝実験から30年が経過した今日, ヒトに対するDAsAの効力について再検討が求められた. 【実施】スキームのように実施した. 【結果】3日間の低C食を摂取させた健康な女子10名を被験者として, AsAまたはDAsA結晶1mmol(AsA176mg・DAsA174mg)を経口負荷させた場合の尿中へのビタミンC排泄量および全血中C量を測定した. 通常期尿および欠乏期尿のクレアチニン補正した24時間尿中総C量にはAsA群, DAsA群の間に有意な差は認められなかった‐負荷後尿中総C量では, 3-6時間尿および6-9時間尿において, AsA群のC排泄量がDAsA群を有意に(p<0.05)上回った. C負荷前, C負荷後1,2,3時間全血中総C量を分析した結果, 両群間に有意な差は認められなかった.
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.80.8_435