1-II-2 50%制限食ラットにおけるビタミンB1栄養状態-肥満ラット(Minko rat)に関する研究(27)
【目的】近年の食事スタイルの欧米化や飽食により, 体格の大型化, さらに肥満が増加している. 若者の間で肥満への過剰反応から, 無理なダイエットによる健康障害が問題となっているが, 過剰なダイエットによるビタミンの栄養状態への影響についての報告は少ない, 今回, 我々が開発した遺伝的高体重, 高脂血症ラット(Minko rat)を用い, 若年期からの50%節食ダイエットによるビタミンB1栄養状態への影響について検討した. 【方法】8週齢の遺伝的高体重, 高脂血症雌, 雄ラット(Minko rat)を1)自由摂取群(Control), 2)50%Diet群の2群に分け, 市販MF飼料にて21週齢...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | ビタミン 2004, Vol.78 (4), p.229-229 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 【目的】近年の食事スタイルの欧米化や飽食により, 体格の大型化, さらに肥満が増加している. 若者の間で肥満への過剰反応から, 無理なダイエットによる健康障害が問題となっているが, 過剰なダイエットによるビタミンの栄養状態への影響についての報告は少ない, 今回, 我々が開発した遺伝的高体重, 高脂血症ラット(Minko rat)を用い, 若年期からの50%節食ダイエットによるビタミンB1栄養状態への影響について検討した. 【方法】8週齢の遺伝的高体重, 高脂血症雌, 雄ラット(Minko rat)を1)自由摂取群(Control), 2)50%Diet群の2群に分け, 市販MF飼料にて21週齢まで飼育した. 一晩絶食後, ネンブタール麻酔下にて腹部大動脈から採血し, 一部は遠心して血漿を得た. 脱血死後, 各種臓器を摘出し, 重量を測定後, 全血中および肝臓中VB1を, HPLC-ポストカラム蛍光法にて測定した. 同時に, 血液および血漿生化学検査も実施した. 【結果】Control群に比較してDiet群の体重及び各種臓器の重量は有意に低値であった. 全血中VB1濃度はControl群とDiet群に有意な差が認められなかったが, 肝臓中VB1濃度は, Control群に比べてDiet群は有意に高値であった. 【考察】肥満ラットを50%制限食飼育により, 全血中VB1濃度は一定に維持する機構が作用する一方, 肝臓におけるVB1代謝回転の低下の可能性も考慮されるが, 制限食下飼育により肝臓中VB6濃度の低下の報告もあり, 今後の課題である. |
---|---|
ISSN: | 0006-386X |