2-II-17 ビタミンB12欠乏ラット肝臓ミトコンドリアプロテオミクス
目的:ビタミンB12は, 哺乳類のメチオニン合成酵素, メチルマロニルCoAムターゼの補酵素として機能し, その欠乏において, それら酵素の関わる代謝障害や, 特にヒトでは悪性貧血や神経疾患などを引き起こす. しかしながら, それら発症に関わる分子機構は不明である. そこで, そのメカニズムを解明することを目的に, B12欠乏時におけるタンパク質発現プロファイルを明らかにすることを目的にした. 今回は, 欠乏時に肝臓中に蓄積されるメチルマロン酸によって, ミトコンドリアの呼吸が阻害されることから, 肝臓ミトコンドリアにおけるタンパク質発現プロファイルを検討した. 方法:8週間B12欠乏飼料を与...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 2003, Vol.77 (4), p.243-243 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:ビタミンB12は, 哺乳類のメチオニン合成酵素, メチルマロニルCoAムターゼの補酵素として機能し, その欠乏において, それら酵素の関わる代謝障害や, 特にヒトでは悪性貧血や神経疾患などを引き起こす. しかしながら, それら発症に関わる分子機構は不明である. そこで, そのメカニズムを解明することを目的に, B12欠乏時におけるタンパク質発現プロファイルを明らかにすることを目的にした. 今回は, 欠乏時に肝臓中に蓄積されるメチルマロン酸によって, ミトコンドリアの呼吸が阻害されることから, 肝臓ミトコンドリアにおけるタンパク質発現プロファイルを検討した. 方法:8週間B12欠乏飼料を与えた親ラットから産生された雄仔ラットを離乳時から, 20週令まで欠乏試料で飼育し, B12欠乏ラットを作製した. 一方, 離乳時から25μg/kgのCN-B12を含む飼料を与えたラットをコントロールとした. それぞれの肝臓からミトコンドリアを分画遠心法によって得た. 定法に従って, 2次元電気泳動法によって分離し, タンパク質発現プロファイルを作成した. 結果:それぞれのミトコンドリアから, 400を超える染色スポットとしてタンパク質を検出し, その約45%が両方に存在するスポットとして認識された. それらから有意に発現量に変動のあるタンパク質を検索した結果, 約50のスポットにおいて変動が見られた. 現在, それらの同定を試みている. |
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ISSN: | 0006-386X |