食品のビタミン分析 : 食品成分表や国際規格とのかかわりの中で
食品, 飼料, 医薬医薬品原料, 生体試料中のビタミンの分析法を示したいくつかの刊行物がある. 公定法(規制当局が示す試験法), または学会を始めとする各種団体が編集した準公定法(ビタミン学実験法IおよびII, 日本薬局方, 衛生試験法注解, 新食品分析法, 基準油脂分析試験法)およびこれらの集約解説書的なもの等である. ビタミン分析法の変化はやや年次を経たが, 進歩総説「食品分析:ビタミン」1)に概略が示されている. ガスクロマトグラフ法を経て, 80年代に本格化したHPLC法の適用が分析技術の大きな飛躍であった. HPLCは熱, 光および酸素で分解しやすいビタミンの多くに適用できる現在でも...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 2003/01/25, Vol.77(1), pp.37-39 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 食品, 飼料, 医薬医薬品原料, 生体試料中のビタミンの分析法を示したいくつかの刊行物がある. 公定法(規制当局が示す試験法), または学会を始めとする各種団体が編集した準公定法(ビタミン学実験法IおよびII, 日本薬局方, 衛生試験法注解, 新食品分析法, 基準油脂分析試験法)およびこれらの集約解説書的なもの等である. ビタミン分析法の変化はやや年次を経たが, 進歩総説「食品分析:ビタミン」1)に概略が示されている. ガスクロマトグラフ法を経て, 80年代に本格化したHPLC法の適用が分析技術の大きな飛躍であった. HPLCは熱, 光および酸素で分解しやすいビタミンの多くに適用できる現在でも主流の方法である. ところで, 五訂日本食品標準成分表が2000年に刊行され, 四訂に比ベビタミンE, K, B6, B12, 葉酸, パントテン酸が追加された. 四訂以前の成分表における分析法は, 本文の前段に概略が記述されているのみであり, 細部は公表されていなかった. 五訂では分析機関が複数になったこと, 新しい方法を適用した項目があったことから, 分析マニュアル2)が事業遂行時に作成された. この方法に基づいた結果が集約され, 調理による重量変化, 文献値等が考慮されて成分値は確定された. 分析マニュアルは成分表公表時に製本化された. しかし, 非売品扱いで300部限定であったため, 一般に広く利用されるには至らなかった. |
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ISSN: | 0006-386X 2424-080X |
DOI: | 10.20632/vso.77.1_37 |