メラニン細胞刺激ホルモン(α-MSH)はビオプテリン補酵素のシャペロンである
ヒト表皮は太陽光線に当たると日焼けして紅斑や褐色化をおこす. 紅斑は一種の炎症であるが褐色化はメラニン色素形成によっておきることはよく知られている. これらの日焼け現象には照射数時間でおきる即時的日焼け(immediate tanning, IT)と, 数日以後におきる遅延的日焼け(delayed tanning, DT)に分けられる. ITは長波長紫外線UVA(320~400nm)や可視光線で誘発されるメラニン中間体の光酸化と重合によるメラニン色素生成であるが, DTでは短波長紫外線UVB(280~320nm)による表皮細胞の増殖と活性化によってメラニン生成が促進される. DTにおける一時的...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 1997/10/25, Vol.71(10), pp.514-517 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ヒト表皮は太陽光線に当たると日焼けして紅斑や褐色化をおこす. 紅斑は一種の炎症であるが褐色化はメラニン色素形成によっておきることはよく知られている. これらの日焼け現象には照射数時間でおきる即時的日焼け(immediate tanning, IT)と, 数日以後におきる遅延的日焼け(delayed tanning, DT)に分けられる. ITは長波長紫外線UVA(320~400nm)や可視光線で誘発されるメラニン中間体の光酸化と重合によるメラニン色素生成であるが, DTでは短波長紫外線UVB(280~320nm)による表皮細胞の増殖と活性化によってメラニン生成が促進される. DTにおける一時的なメラニン増産は, どのようなメカニズムで起きるのであろうか. ヒトの皮膚色の違いはメラニン色素の量や存在形態が違うために生ずる. 表皮基底膜に多数存在するメラニン細胞(メラノサイト)中に多数含まれる直径0.4-0.7μmの顆粒状メラノソームがメラニン色素を生産しており, 色素を貯留したメラノソームがメラノサイト表面の樹状突起を経て周辺の角質細胞(ケラチノサイト)に移入する. |
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ISSN: | 0006-386X 2424-080X |
DOI: | 10.20632/vso.71.10_514 |