高齢入院患者のビタミンC栄養状態と総合ビタミン剤連続服用による改善
緒言 加齢, 老化に伴って, ビタミンC(以下Cと略す)レベルが次第に低下するので, 高齢者のCレベルは低い1)~4). 同じ年齢層では, 家庭にいる者に比べ, 老人施設等に入っている者が低く, 病気で長期入院している者では, 更に低下している1), 5). しかしながら, わが国の高齢者のCレベルに関しては報告が少なく1), 6), 施設や病院に入っている者については報告されていなかった. そこで, 長期入院している高齢者について, 血漿C濃度を測定し, また食事からのC摂取量を調査して, C栄養状態を知るとともに, Cの服用によるC栄養状態の改善に関する研究を開始した. 前報1)では, 京...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 1995, Vol.69 (2), p.85-92 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 緒言 加齢, 老化に伴って, ビタミンC(以下Cと略す)レベルが次第に低下するので, 高齢者のCレベルは低い1)~4). 同じ年齢層では, 家庭にいる者に比べ, 老人施設等に入っている者が低く, 病気で長期入院している者では, 更に低下している1), 5). しかしながら, わが国の高齢者のCレベルに関しては報告が少なく1), 6), 施設や病院に入っている者については報告されていなかった. そこで, 長期入院している高齢者について, 血漿C濃度を測定し, また食事からのC摂取量を調査して, C栄養状態を知るとともに, Cの服用によるC栄養状態の改善に関する研究を開始した. 前報1)では, 京都市の病院に入院している高齢者を対象として検討し, Cの潜在性欠乏や欠乏の状態が多いことを明らかにし, 更に, Cを含有する総合ビタミン剤を単回服用させて検討し, Cの連続服用によるC栄養状態改善の可能性を示唆した. 高齢化社会を迎え, 高齢者の割合が急増することを考えると, 高齢者のビタミン栄養状態の実態を知り, その状態を改善して, 高齢者が良好な健康状態を維持することは, 重要なことであり, ここに本研究の意義と目的がある. |
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ISSN: | 0006-386X |