アドレノコルチコトロピックホルモン投与による日本ウズラ(Coturnix coturnix japonica)の組織中アスコルビン酸の変動
「緒言」 ビタミンC(C)の生理機能を追究するうえで, ストレスとAsA*1)の関係を明らかにすることは重要と考えられる. 寒冷や温度上昇, 外科手術などの強いストレスにさらされた場合には血清中AsA量の低下が観察されている1). Selye2)は, ストレスが下垂体-副腎皮質系の内分泌活動を誘起すること, すなわち, 下垂体のACTH*2)分泌が副腎皮質分泌活動を支配していることを明らかにしている. 伊東ら3)は継続的なストレス負荷はストレス感受性を低下させるが, ACTHの投与で再び副腎皮質分泌活動が増加することを述べている. Nathanら4)はニワトリを高温に暴露した場合, 白血球As...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 1992/03/25, Vol.66(3), pp.171-176 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」 ビタミンC(C)の生理機能を追究するうえで, ストレスとAsA*1)の関係を明らかにすることは重要と考えられる. 寒冷や温度上昇, 外科手術などの強いストレスにさらされた場合には血清中AsA量の低下が観察されている1). Selye2)は, ストレスが下垂体-副腎皮質系の内分泌活動を誘起すること, すなわち, 下垂体のACTH*2)分泌が副腎皮質分泌活動を支配していることを明らかにしている. 伊東ら3)は継続的なストレス負荷はストレス感受性を低下させるが, ACTHの投与で再び副腎皮質分泌活動が増加することを述べている. Nathanら4)はニワトリを高温に暴露した場合, 白血球AsAおよび血漿AsA量の増加を観察しており, さらにLahiniら5)はACTH投与のラットでは血液, 肝臓および腎臓のAsA量が増加したと報告している. |
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ISSN: | 0006-386X 2424-080X |
DOI: | 10.20632/vso.66.3_171 |