4. 経口投与された天然型α-トコフェロールは合成型と異なった血中動態を示す
α-Tocの合成品は表1に示したように8つの立体異性体があり, in vitroにおける脂質抗酸化活性には差がみられないが, ラットの胎児吸収-妊娠試験を指標とした生物活性には大きな差がみられる. これらの差が何に起因するかはよく解っていない. 今回は, 天然型RRR-α-Toc(d体)と合成型立体異性体の一つであるSRR-α-Toc(l体)をそれぞれ重水素標識したα-Toc(クロマン環に結合した5位あるいは7位, 又はこの両者のメチル基の水素原子を重水素原子で置換, 置換部位を変えることによりガスクロマトグラフィー・質量スペクトルグラフィーによる両者の分離定量が可能となる)を用いて, その(...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 1990-10, Vol.64 (10), p.612-614 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | α-Tocの合成品は表1に示したように8つの立体異性体があり, in vitroにおける脂質抗酸化活性には差がみられないが, ラットの胎児吸収-妊娠試験を指標とした生物活性には大きな差がみられる. これらの差が何に起因するかはよく解っていない. 今回は, 天然型RRR-α-Toc(d体)と合成型立体異性体の一つであるSRR-α-Toc(l体)をそれぞれ重水素標識したα-Toc(クロマン環に結合した5位あるいは7位, 又はこの両者のメチル基の水素原子を重水素原子で置換, 置換部位を変えることによりガスクロマトグラフィー・質量スペクトルグラフィーによる両者の分離定量が可能となる)を用いて, その(1)吸収量, (2)リポタンパクを介した組織への移行, (3)臓器での保持能・半減期などを比較検討したIngoldらの一連の研究を紹介する. |
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ISSN: | 0006-386X |