Bacillus aneurinolyticusのプラスミドの研究
「はじめに」Bacillus属においては既に多くの菌種にプラスミドの存在が報告されており, それらプラスミドが支配する生理機能のうち代表的なものには, 薬剤耐性, バクテリオシン産生, トキシン産生等がある. しかし多数のプラスミドの中には, その生理機能が不明のままのものが多く, 今後の研究によって明らかになるものと考えられる. Bacillus aneurinolyticusは菌体外にビタミンB1分解酵素アノイリナーゼ(Thiaminase II, 以下An)を産生することで知られるが, 生体にとって必須なビタミンB1(以下B1)を分解する酵素を何故産生するのかは明らかではない. 我々はB...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 1986/03/25, Vol.60(3), pp.99-109 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」Bacillus属においては既に多くの菌種にプラスミドの存在が報告されており, それらプラスミドが支配する生理機能のうち代表的なものには, 薬剤耐性, バクテリオシン産生, トキシン産生等がある. しかし多数のプラスミドの中には, その生理機能が不明のままのものが多く, 今後の研究によって明らかになるものと考えられる. Bacillus aneurinolyticusは菌体外にビタミンB1分解酵素アノイリナーゼ(Thiaminase II, 以下An)を産生することで知られるが, 生体にとって必須なビタミンB1(以下B1)を分解する酵素を何故産生するのかは明らかではない. 我々はB.aneurinolyticusの諸性質の検討過程において, この菌種にプラスミドが多数分布していることを見出した. 一方B.aneurinolyticusの多くの菌株には, 粒子性バクテリオシンが溶原化しており, それらは特定の近縁株に対してバクテリオシン活性を示すことを既に報告している. |
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ISSN: | 0006-386X 2424-080X |
DOI: | 10.20632/vso.60.3_99 |