ラットにおける飼料中のナイアシン含量と血中NAD値との関係

「緒論」NiAあるいはNiANH2の生理作用のほとんどは補酵素型であるNADの生理作用に帰することができる. したがって, ナイアシン栄養の指標としては, 血液中の総ナイアシン量や尿中N1-メチルニコチンアミド排泄量より, 臓器や体液中のNADそのものを測定する方が望ましいであろう. そこで, ラットをナイアシンのレベルを種々変えた飼料で飼育し, 血液中のNADレベルがどのように変化するかを調べ, ナイアシン栄養の指標として利用しうるか否かを検討した. またあわせて, 種々の臓器中のNADレベルの変化も検討したので報告する. 「実験方法」「1. 化学薬品」飼料に用いたアミノ酸は協和醗酵工業(株...

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Veröffentlicht in:ビタミン 1984/11/25, Vol.58(11), pp.507-511
Hauptverfasser: 柴田, 克己, 村田, 希久
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒論」NiAあるいはNiANH2の生理作用のほとんどは補酵素型であるNADの生理作用に帰することができる. したがって, ナイアシン栄養の指標としては, 血液中の総ナイアシン量や尿中N1-メチルニコチンアミド排泄量より, 臓器や体液中のNADそのものを測定する方が望ましいであろう. そこで, ラットをナイアシンのレベルを種々変えた飼料で飼育し, 血液中のNADレベルがどのように変化するかを調べ, ナイアシン栄養の指標として利用しうるか否かを検討した. またあわせて, 種々の臓器中のNADレベルの変化も検討したので報告する. 「実験方法」「1. 化学薬品」飼料に用いたアミノ酸は協和醗酵工業(株)より供与をうけた. コリン塩酸塩, 各種水溶性ビタミン, メナジオン, ショ糖及びPMSは和光純薬工業(株)より購入した. 塩混合はオリエンタル酵母(株)よりハーバー配合のものを購入した.
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.58.11_507