ビタミンE欠乏及びリノール酸給与ラットの副腎皮質の組織学的並びに電子顕微鏡的変化
「緒言」Eは生体内において脂質の過酸化を抑制して生体膜の酸化障害を防止することが知られているが, これが内分泌腺の機能にどのような影響を与えるかはいまだ十分に明らかでない. 著者の一人, 赤沢はさきにE欠乏ラットの下垂体・性腺系の変化について報告したが, 今回はE欠乏ラットの副腎皮質の組織学的並びに電子顕微鏡的変化について検討した. E欠乏動物の副腎皮質の機能についてはいまだ統一した見解が得られていない. E欠乏ラットの副腎皮質は萎縮するという報告と肥大するという報告があり, その結果, その機能は低下するという者と, 亢進するという見解に分かれる. しかし最近の生理学的あるいは生化学的にコル...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 1980/12/25, Vol.54(12), pp.563-572 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」Eは生体内において脂質の過酸化を抑制して生体膜の酸化障害を防止することが知られているが, これが内分泌腺の機能にどのような影響を与えるかはいまだ十分に明らかでない. 著者の一人, 赤沢はさきにE欠乏ラットの下垂体・性腺系の変化について報告したが, 今回はE欠乏ラットの副腎皮質の組織学的並びに電子顕微鏡的変化について検討した. E欠乏動物の副腎皮質の機能についてはいまだ統一した見解が得られていない. E欠乏ラットの副腎皮質は萎縮するという報告と肥大するという報告があり, その結果, その機能は低下するという者と, 亢進するという見解に分かれる. しかし最近の生理学的あるいは生化学的にコルチコステロイドを測定した結果では, E欠乏によってコルチコステロイドの合成は低下するという報告が多い. E欠乏動物の副腎皮質にはリポフスチン(セロイド)色素, あるいはライソゾームが増加するという報告は多いが, 皮質細胞の機能について微細構造の変化の面から検討した報告はいまだほとんど見られない. |
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ISSN: | 0006-386X 2424-080X |
DOI: | 10.20632/vso.54.12_563 |