Neuroblastoma N 18のリン脂質合成に及ぼすビタミンB1, B6及びB12の影響
「要旨」1) B1, B6無添加のDulbecco's MEM培地に3日間培養したneuroblastoma N 18を, 同じくB1, B6無添加のEagle's MEM培地に培養すると, 3H-〔CH3〕-cholineの細胞TCA不溶画分への取込みが, それぞれの標準培地を用いて継代した群に比べ低下した. このとき, TCA不溶画分に取り込まれた3Hの大部分はphosphatidyl cholineであった. 2) B1, B6無添加のEagle's MEM培地に見られた上記取込みの低下は, これにthiamine+PL+CN-Bl2を添加するとほぼ回復し,...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 1979-11, Vol.53 (11), p.429-438 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」1) B1, B6無添加のDulbecco's MEM培地に3日間培養したneuroblastoma N 18を, 同じくB1, B6無添加のEagle's MEM培地に培養すると, 3H-〔CH3〕-cholineの細胞TCA不溶画分への取込みが, それぞれの標準培地を用いて継代した群に比べ低下した. このとき, TCA不溶画分に取り込まれた3Hの大部分はphosphatidyl cholineであった. 2) B1, B6無添加のEagle's MEM培地に見られた上記取込みの低下は, これにthiamine+PL+CN-Bl2を添加するとほぼ回復し, 又, ビタノイリン(R)の構成成分であるTTFD+PLP+OH-B12はより著明な回復効果を示し, 標準培地にて培養したときよりも多く取り込まれた(165%). 3) TTFD+PLP+OH-Bl2によるこの取込みの促進作用は, 大部分TTFDによるが, 3者併用による促進効果は3者が単独に示す効果の和に等しかった. 4) Neuroblastoma N 18細胞で見られた上記2)の標準を上回る回復は, 他の培養細胞系glioma C6及びfibroblast 3T3では見られなかった. 5) Cholineの取込みに対し, 3H-〔2〕-myoinositolのneuroblastoma N 18細胞のTCA不溶画分(phosphatidyl inositol)への取込みは, これらビタミンの添加, 無添加によって著明な影響を受けなかった. |
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ISSN: | 0006-386X |