慢性腎炎病態モデルラットにおける25-Hydroxycholecalciferol及び1α-Hydroxycholecalciferolの代謝の比較

「緒言」1973年, Holickらは1α-OH-D3の合成に成功し, このアナログが天然活性型である1α,25-(OH)2-D3とほぼ同等の生理活性を有すること, 及び腎摘動物に対しても薬効を発揮することを報告した. 我国でもこの報告とほぼ時を同じくして, KanekoらによってこのD3アナログの合成法が開発され, その代謝や薬効に関して多くの研究が行われている. われわれも, Holickらと同様に1α-OH-D3が肝において25位の水酸化を受け, 天然活性型の1α,25-(OH)2-D3に代謝されることを明らかにするとともに, D3の代謝との相違点並びにその意義について報告してきた. 1...

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Veröffentlicht in:ビタミン 1978/10/25, Vol.52(9-10), pp.399-408
Hauptverfasser: 熊木, 健治, 福島, 政文, 清水, トシ子, 小川, 真智子, 日野原, 好和, 東平, 靖雄, 中野, 英樹, 高梨, 茂, 西井, 易穂, 阿部, 悦子, 須田, 立雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」1973年, Holickらは1α-OH-D3の合成に成功し, このアナログが天然活性型である1α,25-(OH)2-D3とほぼ同等の生理活性を有すること, 及び腎摘動物に対しても薬効を発揮することを報告した. 我国でもこの報告とほぼ時を同じくして, KanekoらによってこのD3アナログの合成法が開発され, その代謝や薬効に関して多くの研究が行われている. われわれも, Holickらと同様に1α-OH-D3が肝において25位の水酸化を受け, 天然活性型の1α,25-(OH)2-D3に代謝されることを明らかにするとともに, D3の代謝との相違点並びにその意義について報告してきた. 1α-OH-D3の適用疾患としては, D抵抗性くる病, 副甲状腺機能低下症, 慢性腎不全などが考えられている. なかでも腎不全に基づく骨軟化症は, 近年の透析患者数の激増とともに増加し注目され始めている.
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.52.9-10_399