乾燥酵母中のビタミンD2並びにエルゴステロールの定量に関する研究
著者らはこれまでにGLCを用いる混合ビタミン剤, マグロ肝油, D3樹脂油中のD定量法並びにシイタケ中のD及びErgの定量法を確立したことを報告してきた. 今回はこれまでの経験を基にしてGLCによる乾燥酵母中のD2並びにErgの定量法について検討した. 又, 最近目覚ましく進歩してきたHPLC法を用いても同様に定量を行い, GLC法とHPLC法との定量値間の相関関係についても検討した. 乾燥酵母は第九改正日本薬局方においてSaccharomycesに属する酵母の菌体を乾燥して粉末としたものと記載され, 常用量は1日5~10gとなっている. 酵母中のD2の定量に関してはBruchmannによる比...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 1978-06, Vol.52 (5/6), p.207-216 |
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Hauptverfasser: | , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 著者らはこれまでにGLCを用いる混合ビタミン剤, マグロ肝油, D3樹脂油中のD定量法並びにシイタケ中のD及びErgの定量法を確立したことを報告してきた. 今回はこれまでの経験を基にしてGLCによる乾燥酵母中のD2並びにErgの定量法について検討した. 又, 最近目覚ましく進歩してきたHPLC法を用いても同様に定量を行い, GLC法とHPLC法との定量値間の相関関係についても検討した. 乾燥酵母は第九改正日本薬局方においてSaccharomycesに属する酵母の菌体を乾燥して粉末としたものと記載され, 常用量は1日5~10gとなっている. 酵母中のD2の定量に関してはBruchmannによる比色法, 又Ergの定量に関してはShawらによるUV吸収法が報告されている. しかし, 比色法やUV吸収法においては妨害物を完全に除去する必要があるため, その操作は非常に煩雑にならざるをえず, 従ってかなりの時間を要する. |
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ISSN: | 0006-386X |