血清及び肝臓中のビタミンAの高速液体クロマトグラフ定量法

血清や肝臓中のAは従来Carr-Price法によって定量しているが, 精度は必ずしも良好とは言えない. そのため螢光定量などの新しい定量法が発表されている. Thompsonらは血清及び肝臓中のAを螢光定量する時, 従来法よりその値が高いのは盲螢光物質が存在するためであることを認め, phytoflueneがその本体であることを明らかにし, 補正式を用いる螢光定量法を発表しているが, なお精度が良好とは言えない. 又最近Ruyterらは血清中のAをHSLCによって定量しているが, 検出を328nmで行っているため不純物の影響を受け易く, 感度も高くない. 又これらの方法ではAアルコールとAエス...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:ビタミン 1977/07/25, Vol.51(7), pp.275-280
Hauptverfasser: 阿部, 皓一, 石橋, 恭子, 大前, 雅彦, 河部, 靖, 勝井, 五一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:血清や肝臓中のAは従来Carr-Price法によって定量しているが, 精度は必ずしも良好とは言えない. そのため螢光定量などの新しい定量法が発表されている. Thompsonらは血清及び肝臓中のAを螢光定量する時, 従来法よりその値が高いのは盲螢光物質が存在するためであることを認め, phytoflueneがその本体であることを明らかにし, 補正式を用いる螢光定量法を発表しているが, なお精度が良好とは言えない. 又最近Ruyterらは血清中のAをHSLCによって定量しているが, 検出を328nmで行っているため不純物の影響を受け易く, 感度も高くない. 又これらの方法ではAアルコールとAエステルを分離定量できないところに問題点が残されている. そこで我々は生体内のAアルコールとAエステルを分離定量することを試み, 好成績で定量することができたのでその成果をここに発表する.
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.51.7_275