アスコルビン酸2-硫酸の酵素的分解 : (I)モルモット, ウサギ, マス内臓中の酵素活性について
「緒言」AsSはbrine shrimp (Artemia salina) の乾燥卵嚢子中から発見されたい. この化合物は室温でかなり安定であり, メタノール・FeCl3反応に陽性で, AsAの還元性は持たず, 弱酸加水分解でAsAを生ずる. その紫外部吸収は, 酸性pHでは230nm, アルカリ性pHでは254nmに最大ピークを持っている. その後, ヒトにAsA欠乏食と1-14C, 4-3H-AsAとを与えたところ, その尿中にラベルされたAsAの代謝産物としてAsSが同定された. またラットに35SO42-と1-14C-AsAを皮下注射したところ, 肝臓, 脾臓, 副腎及び尿中にAsSが...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 1975/11/25, Vol.49(11), pp.439-444 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」AsSはbrine shrimp (Artemia salina) の乾燥卵嚢子中から発見されたい. この化合物は室温でかなり安定であり, メタノール・FeCl3反応に陽性で, AsAの還元性は持たず, 弱酸加水分解でAsAを生ずる. その紫外部吸収は, 酸性pHでは230nm, アルカリ性pHでは254nmに最大ピークを持っている. その後, ヒトにAsA欠乏食と1-14C, 4-3H-AsAとを与えたところ, その尿中にラベルされたAsAの代謝産物としてAsSが同定された. またラットに35SO42-と1-14C-AsAを皮下注射したところ, 肝臓, 脾臓, 副腎及び尿中にAsSが含まれることが報告された. この化合物の生理作用についてMummaらは, ラットにラベルした35S-AsSを静脈注射したところ, コレステロールサルフェイトとして糞中に多く排泄されたところから, コレステロール排泄を高める作用があると想定し, またモルモットにAsA欠乏飼料とAsSとを経口投与したところ, 壊血病が発現しなかったと報告している. |
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ISSN: | 0006-386X 2424-080X |
DOI: | 10.20632/vso.49.11_439 |