脂溶性パントテン酸エステルとシロネズミに対する生物学的活性(予報)

PaAはCoAの成分であり, 脂肪酸の代謝をはじめ栄養素の代謝に重要な役目を担つている. 従来から使用されているPaAはカルシウム塩であるが, 化学的には比較的に不安定な性質を有しており, より安定な脂溶性エステル型PaAを合成する研究がすすめられている. われわれも脂溶性エステル型PaAの一つであるDEPaEすなわち, D(+)-N-(2,4-ジエトキシカルボニルオキシ-3,3-ジメチルブチリル)-β-アラニン・エチルエステルを使用し, 栄養学的実験を行ない, CaPaとDEPaEとの比較検討を行なつた. 「実験材料および方法」「(1) 実験動物」体重50g前後のウィスター系雄シロネズミを使...

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Veröffentlicht in:ビタミン 1971/05/25, Vol.43(5), pp.245-248
Hauptverfasser: 柴田, 幸雄, 米井, 澄子, 大平, 喜代江, 菅沼, 道子, 津田, 弘子, 栩野, 義博, 藤本, 学
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:PaAはCoAの成分であり, 脂肪酸の代謝をはじめ栄養素の代謝に重要な役目を担つている. 従来から使用されているPaAはカルシウム塩であるが, 化学的には比較的に不安定な性質を有しており, より安定な脂溶性エステル型PaAを合成する研究がすすめられている. われわれも脂溶性エステル型PaAの一つであるDEPaEすなわち, D(+)-N-(2,4-ジエトキシカルボニルオキシ-3,3-ジメチルブチリル)-β-アラニン・エチルエステルを使用し, 栄養学的実験を行ない, CaPaとDEPaEとの比較検討を行なつた. 「実験材料および方法」「(1) 実験動物」体重50g前後のウィスター系雄シロネズミを使用し, 5匹ずつを一群として実験を行なつた. CaPaおよびDEPaEは, 表1のようにそれぞれ, 餌に3mg%(CaPaとしての等モル量)を水およびサラダオイルに溶かして用いた. 「(2) 試料」DEPaEは, つぎの図表1に示すような方法に従つて合成したものを用いた.
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.43.5_245