Pantethineの生物学的研究 : (IX)シロネズミおよびヒナにおける抗脂血作用
PaSSは, PaAからCoAへの生合成経路における一中間休として知られている. Shimizuらによれば, シロネズミ肝におけるCoAの生合成は, PaAを基質とするよりも, PaSSを基質とした方がよりすみやかに進行するという. いつぽうCoAは周知のごとく生物体の物質代謝において中心的な役割をもつており, 脂質代謝面においては, 脂質の素材となる活性酢酸の生成や脂肪酸の酸化などに不可欠の要素である. われわれはすでにPaSSの生物学的諸性質を報告したが, 今回はシロネズミおよびヒナを用いて, 主として血清脂質に対する作用を検討したのでその成績を報告する. 「実験方法」「(1) シロネズミ...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | ビタミン 1971/05/25, Vol.43(5), pp.221-225 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | PaSSは, PaAからCoAへの生合成経路における一中間休として知られている. Shimizuらによれば, シロネズミ肝におけるCoAの生合成は, PaAを基質とするよりも, PaSSを基質とした方がよりすみやかに進行するという. いつぽうCoAは周知のごとく生物体の物質代謝において中心的な役割をもつており, 脂質代謝面においては, 脂質の素材となる活性酢酸の生成や脂肪酸の酸化などに不可欠の要素である. われわれはすでにPaSSの生物学的諸性質を報告したが, 今回はシロネズミおよびヒナを用いて, 主として血清脂質に対する作用を検討したのでその成績を報告する. 「実験方法」「(1) シロネズミにおける実験」体重200~300gのウイスター・今道系シロネズミを用いた. 実験は, 正常飼料(マウス・ラット用固型飼料, 船橋農場)で飼育した群および高コレステロール飼料(正常飼料にコレステロール3%, コール酸1%, メチルチオウラシル0.5%および落花生油20%を均一に混合したもの)で飼育した群で行なつた. |
---|---|
ISSN: | 0006-386X 2424-080X |
DOI: | 10.20632/vso.43.5_221 |