Methylcobalaminの代謝とくに生体内における安定性に関する研究
ビタミンB12はその発見以来CN-B12の型で自然界に存在すると考えられていたが, Barker一門の研究によりDBCCの型のB12補酵素が発見され, それが肝B12の大部分をしめるといわれてきた. その後Lindstand, Stahlbergらによつてtransmethylationに関与するCH3-B12が組織内に証明されるにいたり, 天然のB12は主としてDBCCやCH3-B12の型で存在すると考えられるようになつた. これら補酵素型B12はCN-B12と異なり試験管内できわめて不安定で, ことに光により容易に光分解をうけCo原子の上方配位子が切れてOH-B12となることが知られている...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 1971/02/25, Vol.43(2), pp.93-99 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ビタミンB12はその発見以来CN-B12の型で自然界に存在すると考えられていたが, Barker一門の研究によりDBCCの型のB12補酵素が発見され, それが肝B12の大部分をしめるといわれてきた. その後Lindstand, Stahlbergらによつてtransmethylationに関与するCH3-B12が組織内に証明されるにいたり, 天然のB12は主としてDBCCやCH3-B12の型で存在すると考えられるようになつた. これら補酵素型B12はCN-B12と異なり試験管内できわめて不安定で, ことに光により容易に光分解をうけCo原子の上方配位子が切れてOH-B12となることが知られている. 生体が生理的条件下に取込むB12はその大部分がこれらの型の補酵素であり, これは腸管内でみなOH-B12に変つて吸収されると一般に信じられていたが, 著者らはDBCCについてそれが生体内ではかなり安定した状態にあることを証明した. |
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ISSN: | 0006-386X 2424-080X |
DOI: | 10.20632/vso.43.2_93 |