ビタミンB6誘導体の研究 (III) ピリドキサール-ホモシステインの生物学的ならびに薬理学的研究

B6はアミノ酸のアミノ基転移, ラセミ化, 脱炭酸などのアミノ酸代謝に関与するビタミンとして, アミノ酸, たんぱく質の代謝に重要な役割をはたし, さらに脂質および炭水化合物代謝にあずかる機作が追求され注目されて来た. PALおよびPAL-Pは生体内でピリジン核の4位のアルデヒドをそのまま露出することなく, たんぱく中のアミノ酸と結合して挙動するとの考えがあり, またアミノ酸の腸管吸収にさいしてB6がアミノ酸と結合して挙動し, 能動輸送に密接に関与するとの説も出されている. また含硫アミノ酸の代謝径路がB6の関与によつて説明されているが, これらの観点より第1報の方法に従い合成されたHCySH...

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Veröffentlicht in:ビタミン 1967-04, Vol.35 (4), p.322-333
Hauptverfasser: 団野保, 桧垣鴻, 中間元隆, 山口容常, 石川勉, 奥村健太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:B6はアミノ酸のアミノ基転移, ラセミ化, 脱炭酸などのアミノ酸代謝に関与するビタミンとして, アミノ酸, たんぱく質の代謝に重要な役割をはたし, さらに脂質および炭水化合物代謝にあずかる機作が追求され注目されて来た. PALおよびPAL-Pは生体内でピリジン核の4位のアルデヒドをそのまま露出することなく, たんぱく中のアミノ酸と結合して挙動するとの考えがあり, またアミノ酸の腸管吸収にさいしてB6がアミノ酸と結合して挙動し, 能動輸送に密接に関与するとの説も出されている. また含硫アミノ酸の代謝径路がB6の関与によつて説明されているが, これらの観点より第1報の方法に従い合成されたHCySHとB6の結合化合物PAL-HCySHに興味をもち生物学的, 薬理学的検討を行なつたのでその結果について報告する.
ISSN:0006-386X