エポキシカロチノイドにかんする研究 : (XI)All-trans β-カロチンの空気酸化
前報に引き続いてall-trans β-Carotene(I)溶液の空気酸化による対応エポキシカロチノイド生成の有無を検討した. まず精製Iをヘキサン, アセトンまたはクロロホルムにとかし暗所またはキセノンランプ照射下で乾燥空気を液中に導通したのちカラムクロマトグラフィーに附し得られた26種のクロマトグラムについてしらべたところ, Zeaxanthin, retro-Dehydrocarotene, Cryptoxanthinのall-trans体およびcis体のほかに少量ながらall-trans-I-5, 6-ME, all-trans-およびcis-I-5, 8-ME(Mutatochro...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 1966/02/25, Vol.33(2), pp.179-184 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 前報に引き続いてall-trans β-Carotene(I)溶液の空気酸化による対応エポキシカロチノイド生成の有無を検討した. まず精製Iをヘキサン, アセトンまたはクロロホルムにとかし暗所またはキセノンランプ照射下で乾燥空気を液中に導通したのちカラムクロマトグラフィーに附し得られた26種のクロマトグラムについてしらべたところ, Zeaxanthin, retro-Dehydrocarotene, Cryptoxanthinのall-trans体およびcis体のほかに少量ながらall-trans-I-5, 6-ME, all-trans-およびcis-I-5, 8-ME(Mutatochrome), all-trans-Cryptoxanthin-5, 8-ME(Cryptoflavin)などのエポキシカロチノイドの生成を認めた. 前報でクロロホルム溶液中Iのレトロ体およびエポキシ体の生成を認め両者の間に相関的な生成関係を推定したがこれはクロロホルム中の遊離酸によるものと考えたので, つぎにアセトン溶液中酸を添加して空気酸化したところエポキシカロチノイドの生成は予想外に増加しMutatochromeの生成率は20%(all-trans 15%, cis 5%)におよんだ. |
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ISSN: | 0006-386X 2424-080X |
DOI: | 10.20632/vso.33.2_179 |