O-Butyroylthiamine Disulfideにかんする研究 : 生物学的ならびに薬理学的検討

易吸収性B1誘導体にかんしては数多くの報告があり, われわれもさきにTDS誘導体に着目し, とくにBTDSは経口投与によりB1作用を有するのみならず, いわゆる活性B1剤の特色をすべて兼ねそえていることを報告した. その後多くの研究者によりその効果が再確認されている. 今回われわれは内海らにより別途合成研究されたO-Acyl-TDS化合物のうち脂溶性で, しかも適度の水溶性をもつ興味ある化合物BuTDSについて生学的, 薬理学的性質を検索したので報告する. 「生物学的性質」「(1) シロネズミのB1欠乏症治療実験」「1) 実験方法」体重50g前後の市販Wistar・King系幼若雄シロネズミを...

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Veröffentlicht in:ビタミン 1965/12/25, Vol.32(6), pp.584-592
Hauptverfasser: 甲和, 良夫, 安田, 晃三, 能勢, 尚志
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:易吸収性B1誘導体にかんしては数多くの報告があり, われわれもさきにTDS誘導体に着目し, とくにBTDSは経口投与によりB1作用を有するのみならず, いわゆる活性B1剤の特色をすべて兼ねそえていることを報告した. その後多くの研究者によりその効果が再確認されている. 今回われわれは内海らにより別途合成研究されたO-Acyl-TDS化合物のうち脂溶性で, しかも適度の水溶性をもつ興味ある化合物BuTDSについて生学的, 薬理学的性質を検索したので報告する. 「生物学的性質」「(1) シロネズミのB1欠乏症治療実験」「1) 実験方法」体重50g前後の市販Wistar・King系幼若雄シロネズミを1群5匹とし, 1匹ずつ粗大な金網底の個室に入れ糞食をさけ水は給水ビンより自由にとらせて25±2℃, 湿度50±10%の飼育室中で飼育した. B1欠乏食の組成はBTDSの実験に使用したものと同じである.
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.32.6_584