肝障害にたいするPyrimidine nucleosideの効果について : (II)慢性四塩化炭素障害にたいする効果

UridineおよびCytidineが慢性CCl4障害のさい肝の脂質代謝を是正して中毒性脂肪肝を軽減する効果を示すことを前報で述べたが, われわれはそのさい脂質代謝の検索と平行して, 他のいろいろの代謝や酵素活性の測定および形態学的諸検査を行なつたので以下それらの成績を報告する. 「実験方法および成績」「実験I Uridineにかんする成績」前報の実験Iにおいて肝コラーゲンおよび肝の組織学的所見の推移を同時に検討した. 「(1) 肝Collagen(Lowryらの法)」対照群では第8週に至るまで漸次増加したがUridine治療群では初期にいつたん増加したのち減少し, その後第8週までたいした変...

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Veröffentlicht in:ビタミン 1963/10/25, Vol.28(4), pp.279-285
Hauptverfasser: 橋本, 修治, 恒成, 政生, 日高, 実, 迫田, 欽一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:UridineおよびCytidineが慢性CCl4障害のさい肝の脂質代謝を是正して中毒性脂肪肝を軽減する効果を示すことを前報で述べたが, われわれはそのさい脂質代謝の検索と平行して, 他のいろいろの代謝や酵素活性の測定および形態学的諸検査を行なつたので以下それらの成績を報告する. 「実験方法および成績」「実験I Uridineにかんする成績」前報の実験Iにおいて肝コラーゲンおよび肝の組織学的所見の推移を同時に検討した. 「(1) 肝Collagen(Lowryらの法)」対照群では第8週に至るまで漸次増加したがUridine治療群では初期にいつたん増加したのち減少し, その後第8週までたいした変動がなかつた. 「(2) 肝の組織学的所見」ホルマリン固定した肝組織切片にH・E染色およびAzan・Mallory染色を行なつた. またアルコール固定した肝組織切片に1%ジアスターゼ液を37℃, 60分間作用させてグリコーゲンを消化させたのちPAS染色を行なつた.
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.28.4_279