魚類のビタミンD含量にかんする研究
著者らはすでに白土およびアルミナの併用によるクロマトグラフィーにもとづくD定量法について報告した. 今回はこの方法により各種魚類体中のD含量を測定した. その結果魚種により魚体中D含量に大差のあること, 魚体の大小あるいは老幼によつてD含量の異なること, 魚体中D分布が魚種によつて異なること, 分布の状態および濃度が魚の年令により相違することなどを知つたのでここに報告する. 「試料」魚類の種類はきわめて多いが著者らはそのうち分類学上, 生活環境よりみて特徴のある魚種, あるいは食用として重要なものを供試料とした. 供試料とした魚の大きさ, 漁場などの記録を表1に示す. 「実験方法」「(1) 脂...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | ビタミン 1963/04/25, Vol.27(4), pp.269-278 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 著者らはすでに白土およびアルミナの併用によるクロマトグラフィーにもとづくD定量法について報告した. 今回はこの方法により各種魚類体中のD含量を測定した. その結果魚種により魚体中D含量に大差のあること, 魚体の大小あるいは老幼によつてD含量の異なること, 魚体中D分布が魚種によつて異なること, 分布の状態および濃度が魚の年令により相違することなどを知つたのでここに報告する. 「試料」魚類の種類はきわめて多いが著者らはそのうち分類学上, 生活環境よりみて特徴のある魚種, あるいは食用として重要なものを供試料とした. 供試料とした魚の大きさ, 漁場などの記録を表1に示す. 「実験方法」「(1) 脂質の抽出」試料が少量のばあいは魚体を肉ひき器で細断したのち, 無水芒硝とともに磨砕し脱水後精製エーテルで脂質を抽出した. 試料が多量のばあいには試料に適量のベンゾールを注加し, 図1に示すような装置を使用し二元共沸法により分離する水分を除く操作を数回くりかえし, ベンゾール部に抽出された脂質を採取した. |
---|---|
ISSN: | 0006-386X 2424-080X |
DOI: | 10.20632/vso.27.4_269 |