ビタミンB12ならびにその関連化合物の化学的研究 (VIII) 補酵素型ビタミンB12生産用培地の検討

前報までの一連の報告に示したようにBernhauerの培地にCobinamide様物質とDBIあるいは直接CNB12やOH-B12を添加してPropionibacterium shermanii IAM-1713を培養すると菌体部にEscherichia coli 215に活性な物質が著しく蓄積され, しかもその主成分はBarkerらのDBCCおよびいわゆる蛋白結合型Cobamideであると推定された. DBCCはB12関与の生体内反応を司さどる中核物質として大いに注目され, いわゆる活性型B12と考えられるものであるが, なおその構造は完全には解明されていない. したがつてその収得にはそれを...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:ビタミン 1962-12, Vol.26 (6), p.472-475
Hauptverfasser: 加藤忠克, 清水祥一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:前報までの一連の報告に示したようにBernhauerの培地にCobinamide様物質とDBIあるいは直接CNB12やOH-B12を添加してPropionibacterium shermanii IAM-1713を培養すると菌体部にEscherichia coli 215に活性な物質が著しく蓄積され, しかもその主成分はBarkerらのDBCCおよびいわゆる蛋白結合型Cobamideであると推定された. DBCCはB12関与の生体内反応を司さどる中核物質として大いに注目され, いわゆる活性型B12と考えられるものであるが, なおその構造は完全には解明されていない. したがつてその収得にはそれを含有する天然資源あるいはそれを生産する微生物の培養物から分離しなければならないが, とくに含有量の多い天然資源も知られていず, また従来の培養法ではあまり多くの生産を期待できなかつた.
ISSN:0006-386X