ビタミンB12代謝におよぼす内分泌機能の影響にかんする実験的研究 (I) 基礎実験ならびに正常シロネズミにおけるビタミンB12の吸収および排泄について
ビタミンが代謝に重要な因子として酵素作用に関係し, その補酵素としてきわめて重要な役割を演じ, また内分泌器管も同様に代謝を支配していることはすでに解明せられていることである. この物質代謝を支配する2大調節因子としての内分泌およびビタミンの相互の関係はきわめて興味あることと思われるがビタミン代謝に及ぼす内分泌機能の影響については, いまだ充分に解明されていない. B12についてみると, 古くより幼若動物の成長促進因子のひとつとしてAnimal protein factorが想定せられ, 肝に多量に存在するといわれていたが, その後悪性貧血にたいする肝臓療法, B12の分離さらにB12測定法の...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | ビタミン 1962-12, Vol.26 (6), p.434-439 |
---|---|
Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | ビタミンが代謝に重要な因子として酵素作用に関係し, その補酵素としてきわめて重要な役割を演じ, また内分泌器管も同様に代謝を支配していることはすでに解明せられていることである. この物質代謝を支配する2大調節因子としての内分泌およびビタミンの相互の関係はきわめて興味あることと思われるがビタミン代謝に及ぼす内分泌機能の影響については, いまだ充分に解明されていない. B12についてみると, 古くより幼若動物の成長促進因子のひとつとしてAnimal protein factorが想定せられ, 肝に多量に存在するといわれていたが, その後悪性貧血にたいする肝臓療法, B12の分離さらにB12測定法の創始されるにいたつて該物質がB12の作用のひとつであることが明らかとなつた. 以来B12について多数の研究が行なわれ, 主として抗悪性貧血物質としての研究, あるいは抗脂肪肝物質としての研究が発表されてきた. |
---|---|
ISSN: | 0006-386X |