濾紙クロマトグラフィーによるL-アスコルビン酸およびD-アラボアスコルビン酸の分離
近年に至りAAsAはAsAに代る安価な抗酸化剤として食品添加物に使用されるにいたつたが, 両者の物理的, 化学的性質が類似しているため混合物よりの分離定量にはひじような困難がともなつている. 従来からPPC法により両者を分別ないし分離定量することは試みられている. すなはちMapsonらは各種展開溶媒につき両者のRfを検したところいずれもRf値は近似しているが酢酸・ブタノール系およびフェノール系溶媒を用いて両化合物を分離しうると発表した. その後Mitchellらはアセトニトリル系溶媒と展開中の分解を防ぐ意味でメタ燐酸処理を行なつた濾紙を使用し下降法により両者を分離した. 従来行なわれた研究は...
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Veröffentlicht in: | ビタミン 1962-02, Vol.25 (2), p.171-177 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年に至りAAsAはAsAに代る安価な抗酸化剤として食品添加物に使用されるにいたつたが, 両者の物理的, 化学的性質が類似しているため混合物よりの分離定量にはひじような困難がともなつている. 従来からPPC法により両者を分別ないし分離定量することは試みられている. すなはちMapsonらは各種展開溶媒につき両者のRfを検したところいずれもRf値は近似しているが酢酸・ブタノール系およびフェノール系溶媒を用いて両化合物を分離しうると発表した. その後Mitchellらはアセトニトリル系溶媒と展開中の分解を防ぐ意味でメタ燐酸処理を行なつた濾紙を使用し下降法により両者を分離した. 従来行なわれた研究はこのMitchellらのアセトニリル系溶媒の研究が基本となつている. Kadinらはこの方法を改良し濾紙をメタ燐酸処理するさいのメタ燐酸濃度を高めたり60cm濾紙を使用したりして両者の分離をよくすることを試みたが下降法による両者の分離はRf値の差として0.05(AsAは0.38, AAsAは0.43)であつた. |
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ISSN: | 0006-386X |