2. BTDSの一般薬理作用

BTDSの一般薬理作用と毒性について検討した結果つぎの成績を得た. (1)ウサギの血圧, 呼吸にたいする作用 ウレタン麻酔を施したウサギにBTDS5mg/kgの静注によつて血圧は20mmHgの緩徐でやや持続的な降下を示し2.5mg/kgではほとんど影響を認めなかつた. また呼吸にたいしてはともに影響はなかつた. 一方B1は5mg/kg静注によつて10mmHgの緩徐な血圧降下を示した. (2)ウサギの耳殻血管にたいする作用 Krawkow・Pissemski法によつてBTDS 0.005~0.01mg/mlの注入では作用がなく0.1mg/mlでは収縮作用を認めた. またB1の0.1~10mg/m...

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Veröffentlicht in:ビタミン 1962-01, Vol.25 (1), p.98-99
Hauptverfasser: 甲和良夫, 小林宏司, 安田晃三, 内海勇
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:BTDSの一般薬理作用と毒性について検討した結果つぎの成績を得た. (1)ウサギの血圧, 呼吸にたいする作用 ウレタン麻酔を施したウサギにBTDS5mg/kgの静注によつて血圧は20mmHgの緩徐でやや持続的な降下を示し2.5mg/kgではほとんど影響を認めなかつた. また呼吸にたいしてはともに影響はなかつた. 一方B1は5mg/kg静注によつて10mmHgの緩徐な血圧降下を示した. (2)ウサギの耳殻血管にたいする作用 Krawkow・Pissemski法によつてBTDS 0.005~0.01mg/mlの注入では作用がなく0.1mg/mlでは収縮作用を認めた. またB1の0.1~10mg/mlの注入によつてほとんど影響を認めなかつた. (3)ウサギの摘出腸管にたいする作用 Magnus法によつてBTDSの, 10-5濃度では作用がなく10-4以上の濃度では運動を抑制しその緊張を低下させた. またB1の10-3濃度ではやや抑制を示した.
ISSN:0006-386X