2. BTDSの定量分析

BTDSの定量法としてシステインならびにチオ硫酸ソーダによる還元法について検討を行ないThc螢光法の基礎的条件を確立した. (1)水溶液の定量法 1)システイン法 システイン還元の作用時のpH作用温度および時間, システイン添加量などを検討した結果BTDSの1~100γ当量はシステイン塩酸塩5mg, pH8.4~8.8で37℃, 60分作用させることにより定量的に還元されることを認めた. 詳細は原著に報告する通りで以下の操作法をシステイン法とした. BTDS水溶液5ml(1~100μg当量を含む)に0.1%システイン塩酸液5mlを加えN NaOHでpH8.4~9.0とし, さらにpH8.6Cl...

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Veröffentlicht in:ビタミン 1962-01, Vol.25 (1), p.93-94
Hauptverfasser: 内海勇, 原田清, 近藤陽子, 平尾宏子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:BTDSの定量法としてシステインならびにチオ硫酸ソーダによる還元法について検討を行ないThc螢光法の基礎的条件を確立した. (1)水溶液の定量法 1)システイン法 システイン還元の作用時のpH作用温度および時間, システイン添加量などを検討した結果BTDSの1~100γ当量はシステイン塩酸塩5mg, pH8.4~8.8で37℃, 60分作用させることにより定量的に還元されることを認めた. 詳細は原著に報告する通りで以下の操作法をシステイン法とした. BTDS水溶液5ml(1~100μg当量を含む)に0.1%システイン塩酸液5mlを加えN NaOHでpH8.4~9.0とし, さらにpH8.6Clark・Lubs緩衝液2mlを加え37℃に60分間保持したのち25%KCl・HCl液で全量25~50mlとする. この一定量(5~10ml)をとりBrCN液5ml(システインの影響を考慮してやや多く使用)30%NaOH液2mlで酸化し以下常法通り螢光比色する. 回収率は98%以上である. 2)チオ硫酸ソーダ法 システイン法と同様に作用時の諸条件について検討した.
ISSN:0006-386X