Thiamine disulfideにかんする研究 : (III)O-Benzoylthiamine disulfideの定量分析

BTDSはチオクロム反応は陰性であるがTDSと同様にシステインにより還元されてチオクロム反応を示すようになる. この他の還元方法としてはTADがチオ硫酸ソーダ, ヒドロ亜硫酸ソーダなどによつて定量的に還元されることが報告されており, またHennessyらはTDSの定量にチオグリコール酸と第一鉄塩を併用して好結果を得ている. そこでわれわれもシステインおよびチオ硫酸ソーダによる還元方法を選び検討を行ない, 本報では分析法確認のための基礎的検討を行なつた結果について報告する. 「基礎的検討と定量法」(1) システイン法 1)pHの影響 BTDSの10μg/ml当量溶液一定量をとり各pHの緩衝液(...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:ビタミン 1962/01/25, Vol.25(1), pp.74-78
Hauptverfasser: 内海, 勇, 原田, 清, 近藤, 陽子, 平尾, 宏子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:BTDSはチオクロム反応は陰性であるがTDSと同様にシステインにより還元されてチオクロム反応を示すようになる. この他の還元方法としてはTADがチオ硫酸ソーダ, ヒドロ亜硫酸ソーダなどによつて定量的に還元されることが報告されており, またHennessyらはTDSの定量にチオグリコール酸と第一鉄塩を併用して好結果を得ている. そこでわれわれもシステインおよびチオ硫酸ソーダによる還元方法を選び検討を行ない, 本報では分析法確認のための基礎的検討を行なつた結果について報告する. 「基礎的検討と定量法」(1) システイン法 1)pHの影響 BTDSの10μg/ml当量溶液一定量をとり各pHの緩衝液(pH7.0~7.5は燐酸塩緩衝液, pH8.0~9.6はClark・Lubs緩衝液)10mlおよびシステイン塩酸塩100mg%溶液2mlを加え37℃で60分作用させたのち25%KCl・HCl液で50mlに希釈し, その5mlをとりプロムシアン液5ml(システインの影響を考慮してやや多く使用)30%NaOH液2ml, イソプタノール15mlを使用して常法通りB1塩酸塩標準溶液より得られる螢光と比色した.
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.25.1_74