粗製ビタミンB12製造にかんする研究 (IV) 乾燥活性汚泥よりビタミンB12の抽出

第1, 2報において名古屋市水道局天白汚泥処理場の乾燥活性汚泥を用いて上久保・田中・松田などの方法を基にしB12活性500γ/gの粗製B12を生産し動物に大量を経口的,非経口的に投与し認むべき副作用のないことを確認した. ついで第3報において乾燥活性汚泥よりB12の工業生産を検討する目的でその第一段階たる乾燥活性汚泥より活性炭吸着ないしは樹脂吸着の可能な清澄液をうるまでの工程につき, 天白処理場に設備した中間プラントを用いて, 経済的に成立しうるや否やを主目的として詳細な検討を加えた. ところが活性汚泥中のB12量は他の天然物に比較して大量であるとはいえ, なお100万分の1の微量であるから単...

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Veröffentlicht in:ビタミン 1961-05, Vol.23 (2), p.111-116
Hauptverfasser: 米谷清正, 香坂昌彦, 中村太郎, 清水淳, 浅井鐘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:第1, 2報において名古屋市水道局天白汚泥処理場の乾燥活性汚泥を用いて上久保・田中・松田などの方法を基にしB12活性500γ/gの粗製B12を生産し動物に大量を経口的,非経口的に投与し認むべき副作用のないことを確認した. ついで第3報において乾燥活性汚泥よりB12の工業生産を検討する目的でその第一段階たる乾燥活性汚泥より活性炭吸着ないしは樹脂吸着の可能な清澄液をうるまでの工程につき, 天白処理場に設備した中間プラントを用いて, 経済的に成立しうるや否やを主目的として詳細な検討を加えた. ところが活性汚泥中のB12量は他の天然物に比較して大量であるとはいえ, なお100万分の1の微量であるから単位汚泥あたりのB12抽出率の上昇と同時に, いかにして能率的に, かつ経済的に抽出, 分離, 濾過を行ない, しかもなるべく濃縮されたB12含有清澄液をうるかが問題である.
ISSN:0006-386X