オロット酸の研究 : (II)低蛋白症時の創傷治癒におよぼすオロット酸の効果について

一定の食餌でシロネズミを飼育しOrAを投与し, またCCl4による肝障害シロネズミおよび犬にOrAを与え皮膚欠損創ならびに皮膚切創を作成し創面の縮少率, 切創の抗張力の測定および組織学的検索を行ないOrAの創傷治癒におよぼす影響を観察してOrAが創傷の治癒を促すことを前報で報告した. 前回は蛋白質源として精製カゼインを用いたがOrAが牛乳に豊富に含まれていることを考慮し飼料からOrAをなるべく除外するために蛋白質源としてアミノ酸溶液を使用し低蛋白症およびアミノ酸投与時の創傷治癒にたいするOrAの影響を検討した. 「実験方法」100g前後の健康雄シロネズミを低蛋白食(カタクリ粉53%, 可溶性澱...

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Veröffentlicht in:ビタミン 1960, Vol.21, pp.18-21
Hauptverfasser: 木下, 武男, 山口, 峻輔, 山口, 芳住, 岡本, 誠哉, 本山, 洋, 池田, 昭二
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:一定の食餌でシロネズミを飼育しOrAを投与し, またCCl4による肝障害シロネズミおよび犬にOrAを与え皮膚欠損創ならびに皮膚切創を作成し創面の縮少率, 切創の抗張力の測定および組織学的検索を行ないOrAの創傷治癒におよぼす影響を観察してOrAが創傷の治癒を促すことを前報で報告した. 前回は蛋白質源として精製カゼインを用いたがOrAが牛乳に豊富に含まれていることを考慮し飼料からOrAをなるべく除外するために蛋白質源としてアミノ酸溶液を使用し低蛋白症およびアミノ酸投与時の創傷治癒にたいするOrAの影響を検討した. 「実験方法」100g前後の健康雄シロネズミを低蛋白食(カタクリ粉53%, 可溶性澱粉27%, McCollum塩混合物No.185 5%, ラード15%を混和し1日1匹あたり肝油1滴, 酵母末0.2gを添加)およびOrAをこれに100mg%の割りに加えた食餌で飼育し水は自由に与え各実験群は12~14匹を1群として実験を行なつた.
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.21.0_18