オロット酸の研究 : (I)実験的肝障害時の創傷治癒におよぼすオロット酸の影響

最近のOrAにかんする生化学的研究の発展によつて, 臨床的応用にも種々の興味ある効果が期待されるようになつてきた. 著者らはなるべくOrAを含まない一定食餌でシロネズミを飼育し, またCCl4肝障害シロネズミにOrAを投与して皮膚欠損創面の縮少状況ならびに犬の皮膚切創の抗張力を測定し, OrAの創傷治癒に及ぼす影響を生物学的に観察するとともに組織学的検討を行なつた. 「実験方法」「(1)実験動物」10kg前後の健康成犬および100g前後の健康Wistar系雄シロネズミを用い創傷治癒経過は皮膚欠損創面積の縮小率ならびに皮膚切創の抗張力で判定した. 犬は各個室で朝夕2回均等に混和した残飯と水を十分...

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Veröffentlicht in:ビタミン 1960, Vol.20, pp.535-540
Hauptverfasser: 木下, 武夫, 山口, 峻輔, 山口, 芳住, 岡本, 誠哉, 本山, 洋, 池田, 昭二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:最近のOrAにかんする生化学的研究の発展によつて, 臨床的応用にも種々の興味ある効果が期待されるようになつてきた. 著者らはなるべくOrAを含まない一定食餌でシロネズミを飼育し, またCCl4肝障害シロネズミにOrAを投与して皮膚欠損創面の縮少状況ならびに犬の皮膚切創の抗張力を測定し, OrAの創傷治癒に及ぼす影響を生物学的に観察するとともに組織学的検討を行なつた. 「実験方法」「(1)実験動物」10kg前後の健康成犬および100g前後の健康Wistar系雄シロネズミを用い創傷治癒経過は皮膚欠損創面積の縮小率ならびに皮膚切創の抗張力で判定した. 犬は各個室で朝夕2回均等に混和した残飯と水を十分に与え, シロネズミは一定期間基礎食(カタクリ粉40%, 可溶性澱粉20%, 精製カゼイン20%, McCollum塩混合物(No.185) 5%, 精製ラード15%)またはOrA100mg%含有基礎食で飼育し水は自由に摂取させた.
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.20.0_535