TOXOPYRIMIDINE群物質の研究 : (XIX)各種CARBONYL試薬の大腸菌GLUTAMIC DECARBOXYLASE 阻害について

私どもの教室において各種のカルボニル試薬に疾走痙攣発現作用のあることを発見しまたこれら試薬は脳GIA-decarboxylaseを阻害することを認めている. このカルボニル試薬は一般にB6関与酵素を阻害することは周知の事実である. したがつて多くの研究者によつて阻害剤として用いられ実験がなされているが各研究者は個々の酵素に対してカルボニル試薬の適当なものをえらんで実験を行なつているのであつて特定の酵素に対して各種カルボニル試薬の阻害性を比較した報告はみられない. そこで私どもは西沢教授の提案にもとずき当教室で使用している大腸菌のGlA-decarboxylaseに対する各種カルボニル試薬の阻害...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:ビタミン 1958, Vol.14, pp.807-812
Hauptverfasser: 児玉, 貞介, 大島, 鬼久一, 菅原, 重道, 小林, 繁郎, 吉村, 公文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:私どもの教室において各種のカルボニル試薬に疾走痙攣発現作用のあることを発見しまたこれら試薬は脳GIA-decarboxylaseを阻害することを認めている. このカルボニル試薬は一般にB6関与酵素を阻害することは周知の事実である. したがつて多くの研究者によつて阻害剤として用いられ実験がなされているが各研究者は個々の酵素に対してカルボニル試薬の適当なものをえらんで実験を行なつているのであつて特定の酵素に対して各種カルボニル試薬の阻害性を比較した報告はみられない. そこで私どもは西沢教授の提案にもとずき当教室で使用している大腸菌のGlA-decarboxylaseに対する各種カルボニル試薬の阻害性を比較した. 「実験条件」[(1) 酵素材料](a) 菌株 本学微生物病研究所でGIA定量用として分離した大腸菌C4株を用いた. (b) 培養法 培地としてつぎの組成のものを用いた.
ISSN:0006-386X
2424-080X
DOI:10.20632/vso.14.0_807