ビタミンB1類のホルマリン・アゾ反応について (II) ビタミンB1類の呈色物質について

「要約」B1のホルマリンアゾ反応による呈色々素はB1のP・M反応における如く4-Methyl-5-β-hydroxyethyl-thiazole iodethylate, 4,5-Dimethylthiazole iodethylateそのほかB1誘導体からも生成するゆえ反応の機構はP・M反応に準ずるものと考えられる. なおこれら各物質からの呈色々素とDiacyl-B1ならびにDisulfide型よりのホルマリンアゾ色素とをPPCにより分別のうえ吸収曲線を求めた結果Diacyl-B1以外は全く同一の色素と判定された. Diacyl-B1から生成する各2種の色素のうち1つはおそらく前者と同一の色...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:ビタミン 1958-06, Vol.14 (6), p.748-751
Hauptverfasser: 村田希久, 植野良子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「要約」B1のホルマリンアゾ反応による呈色々素はB1のP・M反応における如く4-Methyl-5-β-hydroxyethyl-thiazole iodethylate, 4,5-Dimethylthiazole iodethylateそのほかB1誘導体からも生成するゆえ反応の機構はP・M反応に準ずるものと考えられる. なおこれら各物質からの呈色々素とDiacyl-B1ならびにDisulfide型よりのホルマリンアゾ色素とをPPCにより分別のうえ吸収曲線を求めた結果Diacyl-B1以外は全く同一の色素と判定された. Diacyl-B1から生成する各2種の色素のうち1つはおそらく前者と同一の色素かと推定されるが, 300mμの吸収極大が明瞭でなく, またうち一方はThのβ-Hydroxyl基がAcyl化されたまゝでThのC2にのみアゾカプリングした色素ではないかと予想されるがその点なお明らかでない. 終りに臨み各種の試料をご提供下された武田研究所松川泰三博士ならびに渡辺厚博士に感謝の意を表す.
ISSN:0006-386X