労災補償制度による筋電電動義手を適用した 片側前腕切断症例

道内で初めて労災保険による公的支給制度により,筋電義手を適用した片側前腕切断の1例を報告した.仕事などの両手動作を再獲得し,受傷前と同様の職務へ復帰した.筋電義手用ADL評価表の習熟度は75.9%であった.DASHは義手使用,能動義手,筋電義手のいずれも10点以下となり,障害度の差は認められなかった.MHQ-J総得点では筋電義手が最も高値であった.一方,MHQ-Jの両手の日常生活動作では義手使用に適していない水を使用した項目があり,筋電義手が義手よりも低値であった.片側前腕切断例での筋電義手の有用性は筋電義手用評価法に加えて両手動作や仕事,QOLなどを評価する必要があると考えられた....

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Veröffentlicht in:作業療法の実践と科学 2022/08/31, Vol.4(3), pp.55-60
Hauptverfasser: 山中, 佑香, 白戸, 力弥, 織田, 崇, 小島, 希望, 野坂, 利也, 和田, 卓郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:道内で初めて労災保険による公的支給制度により,筋電義手を適用した片側前腕切断の1例を報告した.仕事などの両手動作を再獲得し,受傷前と同様の職務へ復帰した.筋電義手用ADL評価表の習熟度は75.9%であった.DASHは義手使用,能動義手,筋電義手のいずれも10点以下となり,障害度の差は認められなかった.MHQ-J総得点では筋電義手が最も高値であった.一方,MHQ-Jの両手の日常生活動作では義手使用に適していない水を使用した項目があり,筋電義手が義手よりも低値であった.片側前腕切断例での筋電義手の有用性は筋電義手用評価法に加えて両手動作や仕事,QOLなどを評価する必要があると考えられた.
ISSN:2434-5806
2433-8451
DOI:10.32151/psot.4.3_55