若年・中年期の朝食摂取習慣がある者における生活習慣病予防のための食事の実践状況

【目的】若年・中年期の朝食摂取習慣がある者における生活習慣病予防のための食事の実践状況を性・年齢階級別に明らかにする。【方法】平成28年度ひょうご食生活実態調査に回答した20~50歳代の984名 (男性450名,女性534名) を解析対象とした。朝食摂取頻度により,朝食摂取習慣がある者 (週4日以上) と非該当者に分け,性・年齢階級別に,属性項目やバランスの良い食事が1日2回以上,生活習慣病予防のための食事 (6項目) をχ2 検定により比較し,同時に,独立変数を朝食摂取習慣の有無,調整因子として年齢,家族構成,BMI,生活習慣病既往歴の有無を強制投入した二項ロジスティック回帰分析を行った。【...

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Veröffentlicht in:栄養学雑誌 2022/12/01, Vol.80(6), pp.295-306
Hauptverfasser: 木林, 悦子, 中出, 麻紀子, 諸岡, 歩
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】若年・中年期の朝食摂取習慣がある者における生活習慣病予防のための食事の実践状況を性・年齢階級別に明らかにする。【方法】平成28年度ひょうご食生活実態調査に回答した20~50歳代の984名 (男性450名,女性534名) を解析対象とした。朝食摂取頻度により,朝食摂取習慣がある者 (週4日以上) と非該当者に分け,性・年齢階級別に,属性項目やバランスの良い食事が1日2回以上,生活習慣病予防のための食事 (6項目) をχ2 検定により比較し,同時に,独立変数を朝食摂取習慣の有無,調整因子として年齢,家族構成,BMI,生活習慣病既往歴の有無を強制投入した二項ロジスティック回帰分析を行った。【結果】ロジスティック回帰分析の結果,40~50歳代 (中年期) では,朝食摂取習慣がある者が非該当者に比べ,男女ともに「バランスの良い食事が1日2回以上」 (オッズ比 (95%信頼区間):男性2.41 (1.04~5.62),女性2.75 (1.08~6.96)) に加え,男性では「塩分制限」 (2.91 (1.21~6.98)) 及び「野菜をたくさん食べる」 (3.76 (1.73~8.17)) を実践している者のオッズ比が有意に高かった。20~30歳代 (若年期) では,男性の「バランスの良い食事が1日2回以上」 (2.83 (1.33~6.05)) において同様な結果であった。【結論】若年期の男性及び中年期の男性・女性において,朝食摂取習慣がある者は非該当者に比べて,バランスの良い食事を食べており,加えて中年期の男性では,塩分制限や野菜をたくさん食べることを実践していた。
ISSN:0021-5147
1883-7921
DOI:10.5264/eiyogakuzashi.80.295