大学カヌースプリント競技トップ選手の練習時における水分の出納: エネルギー消費量の影響を調整して季節による違いを検討したプレスタディ
【目的】カヌースプリント競技カヤック種目を専門とする体育系大学のトップ選手を対象に,季節毎に練習時における水分の出納を調査し,エネルギー消費量の影響を調整して季節による違いを検討する。【方法】大学カヤック種目のトップ選手を対象に,春季,夏季,冬季のそれぞれ3日間について,練習時における水分の出納を検討した。同時に,心拍数法を用いて,練習時のエネルギー消費量を測定した。季節毎に求めた発汗量,発汗率,飲水量,飲水率について,エネルギー消費量を共変量とする共分散分析法を用いて季節による違いを検討した。【結果】カヤック種目の練習1回についてみると,水分の出納に関する各項目は,いずれも夏季は冬季のおおよ...
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Veröffentlicht in: | 栄養学雑誌 2021/04/01, Vol.79(2), pp.103-111 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】カヌースプリント競技カヤック種目を専門とする体育系大学のトップ選手を対象に,季節毎に練習時における水分の出納を調査し,エネルギー消費量の影響を調整して季節による違いを検討する。【方法】大学カヤック種目のトップ選手を対象に,春季,夏季,冬季のそれぞれ3日間について,練習時における水分の出納を検討した。同時に,心拍数法を用いて,練習時のエネルギー消費量を測定した。季節毎に求めた発汗量,発汗率,飲水量,飲水率について,エネルギー消費量を共変量とする共分散分析法を用いて季節による違いを検討した。【結果】カヤック種目の練習1回についてみると,水分の出納に関する各項目は,いずれも夏季は冬季のおおよそ2倍を示した。エネルギー消費量は,冬季のみ低値を示した。水分出納の各項目について,エネルギー消費量の影響を調整して季節による違いを検討したところ,発汗量および発汗率は,夏季,春季,冬季の順に有意な高値(p<0.001)を示し,いずれの季節間においても相違を認めた。飲水量および飲水率は,夏季に高値を示す季節差(p<0.001)を認めた。練習時の水分補給率は,春季61%,夏季54%,冬季68%を示し,練習後における飲水の必要性を認めた。【結論】大学カヌースプリント競技トップ選手について,練習時における水分出納の季節による違いは,エネルギー消費量の影響を調整して検討できることを示した。 |
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ISSN: | 0021-5147 1883-7921 |
DOI: | 10.5264/eiyogakuzashi.79.103 |