食行動の共起に関する研究: 複数の健康的な食行動の実行と非実行の組み合わせ
【目的】食行動の共起を,複数の健康的な食行動の実行と非実行の組み合わせによって検討する。 【方法】2010年8~9月,全国A企業健康保険組合の被保険者4,861人を対象に自己記入式横断的質問紙調査を行った。調査項目は,5つの健康的な食行動(朝食を食べる,食事は腹八分目にする,間食をしない,就寝前2時間は食べない,よく噛んで食べる)と性別,年齢を用いた。食行動の回答を実行群,非実行群の2群に分け,χ2 検定で食行動の男女差を検討した。食行動の回答の組み合わせ全32通りの人数と割合(観測比率,期待比率)を算出した。さらに観測比率/期待比率を算出することで食行動の実行と非実行の共起の強さを調べた。...
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Veröffentlicht in: | 栄養学雑誌 2013, Vol.71(1), pp.14-20 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】食行動の共起を,複数の健康的な食行動の実行と非実行の組み合わせによって検討する。 【方法】2010年8~9月,全国A企業健康保険組合の被保険者4,861人を対象に自己記入式横断的質問紙調査を行った。調査項目は,5つの健康的な食行動(朝食を食べる,食事は腹八分目にする,間食をしない,就寝前2時間は食べない,よく噛んで食べる)と性別,年齢を用いた。食行動の回答を実行群,非実行群の2群に分け,χ2 検定で食行動の男女差を検討した。食行動の回答の組み合わせ全32通りの人数と割合(観測比率,期待比率)を算出した。さらに観測比率/期待比率を算出することで食行動の実行と非実行の共起の強さを調べた。 【結果】有効回答者3,645人(有効回答率75.0%)の内,解析対象者は3,525人(男性1,520人,女性2,005人)であった。男女ともに,最も観測比率の高い組み合わせは,すべての食行動が実行の組み合わせ(男性19.3%,女性17.5%)であった。観測比率/期待比率は,すべての食行動が非実行の組み合わせ(男性7.6,女性4.5)が最も高く,次に,「朝食を食べる」のみが実行の組み合わせ(男性3.1,女性2.6)が高かった。 【結論】男女ともに,すべての食行動が非実行の組み合わせが最も予測よりも多く観測された。次に,「朝食を食べる」のみが実行で,他の4つの食行動が非実行の組み合わせが予測よりも多く観測された。 |
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ISSN: | 0021-5147 1883-7921 |
DOI: | 10.5264/eiyogakuzashi.71.14 |