家庭における豆摂取の背景要因

家庭での豆利用促進に必要な知見を得るため,家庭における豆摂取に関する調査を行った。大阪市内の小学校2校で,全保護者を対象として,質問紙調査を実施した。解析対象の401名の回答者を,豆を料理する頻度によって3グループに分けると,豆を料理する頻度が高い程,豆の認知度,嗜好,栄養的認識,家庭における豆と豆製品の摂取頻度,夕食の調理頻度,献立計画,食意識の高さでより望ましい特性が示された。回答者の約22%は豆料理を作らず,その主な理由として「調理した惣菜の豆を利用」「作っても家族が食べない」「豆の調理方法がわからない」「準備が面倒」を選択した。重回帰分析の結果,豆を料理する頻度,豆の栄養的認識,食意識...

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Veröffentlicht in:栄養学雑誌 2010, Vol.68(2), pp.95-103
Hauptverfasser: 村井, 陽子, 奥田, 豊子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:家庭での豆利用促進に必要な知見を得るため,家庭における豆摂取に関する調査を行った。大阪市内の小学校2校で,全保護者を対象として,質問紙調査を実施した。解析対象の401名の回答者を,豆を料理する頻度によって3グループに分けると,豆を料理する頻度が高い程,豆の認知度,嗜好,栄養的認識,家庭における豆と豆製品の摂取頻度,夕食の調理頻度,献立計画,食意識の高さでより望ましい特性が示された。回答者の約22%は豆料理を作らず,その主な理由として「調理した惣菜の豆を利用」「作っても家族が食べない」「豆の調理方法がわからない」「準備が面倒」を選択した。重回帰分析の結果,豆を料理する頻度,豆の栄養的認識,食意識の高さが,豆摂取と有意に関連していることが明らかになった。この調査は,簡単でおいしい豆料理のより良い情報と豆の栄養価に関する教育の重要性を示唆している。 (オンラインのみ掲載)
ISSN:0021-5147
1883-7921
DOI:10.5264/eiyogakuzashi.68.95