食事バランスガイドの料理目安量 (SV) 情報を含む料理データベースを用いた「食事バランス調査」の妥当性の検討

「緒言」 平成17年に厚生労働省と農林水産省が決定した「食事バランスガイド」1)は, 個別の栄養教育のみならず, ポピュレーション・アプローチの媒体として広く活用されることが期待されている2, 3). 「食事バランスガイド」がターゲットとしている集団のひとつは, メタボリックシンドロームまたは, メタボリックシンドローム予備群と診断されるような, 働き盛りの中年男性などであり, 多忙で, 健康に関心が低く, 栄養知識が乏しい集団と考えられる2). そこで「食事バランスガイド」では何をどれだけ食べたらよいかを栄養素や食品レベルではなく, 実際に食卓に供される料理レベルで, 日本人の食形態にそった...

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Veröffentlicht in:栄養学雑誌 2009, Vol.67(6), pp.301-309
Hauptverfasser: 今井, 具子, 大塚, 礼, 加藤, 友紀, 安藤, 富士子, 下方, 浩史
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 平成17年に厚生労働省と農林水産省が決定した「食事バランスガイド」1)は, 個別の栄養教育のみならず, ポピュレーション・アプローチの媒体として広く活用されることが期待されている2, 3). 「食事バランスガイド」がターゲットとしている集団のひとつは, メタボリックシンドロームまたは, メタボリックシンドローム予備群と診断されるような, 働き盛りの中年男性などであり, 多忙で, 健康に関心が低く, 栄養知識が乏しい集団と考えられる2). そこで「食事バランスガイド」では何をどれだけ食べたらよいかを栄養素や食品レベルではなく, 実際に食卓に供される料理レベルで, 日本人の食形態にそった4区分(主食, 副菜, 主菜, 牛乳・乳製品, 果物)に分類して示しており, 食品群, 栄養素等の情報は示していない. そのため「食事バランスガイド」を用いて, 料理レベルから食品, 栄養素レベルに発展させて食事バランスを学習することは困難である.
ISSN:0021-5147
1883-7921
DOI:10.5264/eiyogakuzashi.67.301