成人女性における骨量と栄養管理に関する研究

「I. 研究の背景」長寿社会を迎える今日, 一生を通じて質の高い生活を送るためには, 若年期から高齢期までの各ライフステージにおいて骨の健康管理を考え実践していく力が必要である. 骨粗鬆症においては, 若年期における最大骨量の形成が重要であるという点で他の生活習慣病とは異なるところがあるが, 高齢化に伴い発症率が高まり, 高齢期の生活の質を左右する重要な疾患の1つであることから, 早期に予防を図ることが強く求められることは他と同様である1, 2). 特に女性の骨量の増減には多くの要因が関係しているが, 内分泌, 加齢, 遺伝などの内的要因と, 栄養, 運動や生活習慣などの外的要因の2つに大別さ...

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Veröffentlicht in:栄養学雑誌 2009, Vol.67(4), pp.186-192
1. Verfasser: 坂本, 裕子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 研究の背景」長寿社会を迎える今日, 一生を通じて質の高い生活を送るためには, 若年期から高齢期までの各ライフステージにおいて骨の健康管理を考え実践していく力が必要である. 骨粗鬆症においては, 若年期における最大骨量の形成が重要であるという点で他の生活習慣病とは異なるところがあるが, 高齢化に伴い発症率が高まり, 高齢期の生活の質を左右する重要な疾患の1つであることから, 早期に予防を図ることが強く求められることは他と同様である1, 2). 特に女性の骨量の増減には多くの要因が関係しているが, 内分泌, 加齢, 遺伝などの内的要因と, 栄養, 運動や生活習慣などの外的要因の2つに大別される3). そのうち栄養については, 中高年者や高齢者の骨折率, 閉経期以後の骨量の変化が若い頃の食生活と関連していると報告され4, 5), また妊娠, 分娩による骨密度の変化について一致した成績が得られていないものの, その要因にカルシウム摂取量との関連性も示唆されている6, 7).
ISSN:0021-5147
1883-7921
DOI:10.5264/eiyogakuzashi.67.186