「食育」に対して本学会員はどのような取り組みを求めているのか‐「食育」アンケート結果から

「はじめに」平成17年7月より食育基本法が施行され, 「食育」に関わる社会的ニーズや関心の高まりとともに, 各地で実践活動が展開され, 関連する学会や諸団体の取り組みも始まってきている. このような状況の中, 本学会が, “ブーム”ともいえるような「食育」に対して, どのような視点から取り組んでゆくかを検討するために, 平成18年10月に食育推進・企画検討会が立ち上げられた. 現状をみると, 様々な目的の, また様々なアプローチによる「食育」が世の中にあふれ, 混乱気味ではないか. また, 「食育」の概念規定やその裏付けとなる理論や技術的事項(評価の視点も含む)の検討が十分になされないまま,...

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Veröffentlicht in:栄養学雑誌 2007-08, Vol.65 (4), p.199-203
Hauptverfasser: 吉池信男, 武見ゆかり, 田中弘之, 堤ちはる, 藤澤由美子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」平成17年7月より食育基本法が施行され, 「食育」に関わる社会的ニーズや関心の高まりとともに, 各地で実践活動が展開され, 関連する学会や諸団体の取り組みも始まってきている. このような状況の中, 本学会が, “ブーム”ともいえるような「食育」に対して, どのような視点から取り組んでゆくかを検討するために, 平成18年10月に食育推進・企画検討会が立ち上げられた. 現状をみると, 様々な目的の, また様々なアプローチによる「食育」が世の中にあふれ, 混乱気味ではないか. また, 「食育」の概念規定やその裏付けとなる理論や技術的事項(評価の視点も含む)の検討が十分になされないまま, “実践の紹介”で学会発表等も終わってしまうことが多いのではないだろうか. 食育推進・企画検討会ではこのような問題意識をもち, 今後の活動の方向性を定める参考とするために, 日本栄養改善学会会員へのアンケート調査を行うこととした. 「学会会員へのアンケート調査」1. 方法 平成19年2月末に, 全会員(約8,500名)に対して, 栄養学雑誌に同封し自記式質問紙を送付した. 回答は無記名とし, FAXを用いて学会事務局に送付を依頼した.
ISSN:0021-5147