首都圏在住既婚勤労男性の身体活動および運動の実態とその意識

緒言 現在, 日本では, 生活習慣病を予防するために, その原因となる生活習慣を改善することが, 国民の健康な生活を実現するための大きな課題となっている1). 生活習慣病を予防するためには, 食生活の改善とともに, 運動の実施や日常生活での活動量を増加させることが必要であり2), 軽度の身体活動を継続することが健康の維持, 増進には効果的であるといわれている3). しかし, 生活習慣病の好発年齢である30~60歳代男性の3割以上はBody Mass Index(BMI)25.0以上の肥満であり4), この年代の男性に対する生活習慣病の発症あるいは重症化予防の対策が重要となっている5). 一方,...

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Veröffentlicht in:栄養学雑誌 2006-12, Vol.64 (6), p.331-337
Hauptverfasser: 山下直子, 秋田千恵, 縄田敬子, 上西一弘, 石田裕美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:緒言 現在, 日本では, 生活習慣病を予防するために, その原因となる生活習慣を改善することが, 国民の健康な生活を実現するための大きな課題となっている1). 生活習慣病を予防するためには, 食生活の改善とともに, 運動の実施や日常生活での活動量を増加させることが必要であり2), 軽度の身体活動を継続することが健康の維持, 増進には効果的であるといわれている3). しかし, 生活習慣病の好発年齢である30~60歳代男性の3割以上はBody Mass Index(BMI)25.0以上の肥満であり4), この年代の男性に対する生活習慣病の発症あるいは重症化予防の対策が重要となっている5). 一方, 男性の場合, 結婚により健康管理全般において配偶者の助言による影響が予想される. 花王(株)が行った既婚男性の健康に関する意識調査でも, 食生活の変化により結婚後3年未満で太ったと自覚している既婚男性は44.4%であり, また, 健康管理をする理由として, 結婚して間もない30代既婚男性において「配偶者に言われている」13.9%が, 「医者に言われている」4.0%より多く, その人を取り巻く環境としての家族形態を考慮することは重要と思われる.
ISSN:0021-5147
DOI:10.5264/eiyogakuzashi.64.331