実践的な料理データベース作成のための標本サイズと妥当性
「21世紀における国民健康づくり運動」では, 健康寿命の延伸等のために, 疾病の発病を予防する「一次予防」に一層の重点を置いた食生活, 栄養に関する目標が提示され, 健康増進法においては, 地域特性を反映させた栄養計画を策定することが規定された. また, 個別の食習慣把握のためには, ターゲットとなる栄養素により異なるが長期反復調査が必要である1). 食事摂取に関する基礎資料として秤量法による栄養調査が利用されることが多い. しかし, 秤量法による栄養調査は, 対象者の負担が大きいために, 地域の栄養評価に必要とされる広範な対象特性をカバーして多数人の協力を得ることは難しく, 個人の食習慣を見...
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Veröffentlicht in: | 栄養学雑誌 2006-04, Vol.64 (2), p.97-105 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「21世紀における国民健康づくり運動」では, 健康寿命の延伸等のために, 疾病の発病を予防する「一次予防」に一層の重点を置いた食生活, 栄養に関する目標が提示され, 健康増進法においては, 地域特性を反映させた栄養計画を策定することが規定された. また, 個別の食習慣把握のためには, ターゲットとなる栄養素により異なるが長期反復調査が必要である1). 食事摂取に関する基礎資料として秤量法による栄養調査が利用されることが多い. しかし, 秤量法による栄養調査は, 対象者の負担が大きいために, 地域の栄養評価に必要とされる広範な対象特性をカバーして多数人の協力を得ることは難しく, 個人の食習慣を見積もるのに必要な, 長期間にわたる協力を得ることはさらに困難である. また外食率も増加傾向にあり, 秤量の困難な食事が多くなっている2). 対象者の負担を軽減しつつ, 食習慣を把握するために食物摂取頻度法による調査も種々開発され, 秤量記録法との相関関係からその精度が検討されている3~7). 一般に, アメリカのヒトの行動科学や諸習慣を考察する研究では, 相関係数r=0.5以上は強い相関を示唆するとされている8). Willettも食生活把握のために開発された質問紙ではr=0.5~0.7の範囲が望ましいと報告している9). |
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ISSN: | 0021-5147 |