児童から大学生にいたる若年者層のファーストフードの利用実態調査
食生活をとりまく社会環境の変化は, 人びとの食生活に対する意識の変化を背景として, 外食, 加工食品の利用など, 家庭に代わって企業が調理を行う, いわゆる食の外部化を進行させている. 総務庁の家計調査1)によると, 食料費に占める外食費の割合は17%になり, 生鮮食品, 穀類が占める割合が減少し, 全体の3分の2近くが加工食品, 外食という状況である. 食事づくりの面からみると, 家庭での主な調理担当者である主婦の有職率が高くなり, 家庭での食事の準備に費やす時間が少なくなった. その結果, 食事づくりに利便性, 簡便性が重要視されるようになり, 手づくり料理は減少傾向にある. 一方, 食べ...
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Veröffentlicht in: | 栄養学雑誌 2003, Vol.61 (1), p.47-54 |
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Hauptverfasser: | , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 食生活をとりまく社会環境の変化は, 人びとの食生活に対する意識の変化を背景として, 外食, 加工食品の利用など, 家庭に代わって企業が調理を行う, いわゆる食の外部化を進行させている. 総務庁の家計調査1)によると, 食料費に占める外食費の割合は17%になり, 生鮮食品, 穀類が占める割合が減少し, 全体の3分の2近くが加工食品, 外食という状況である. 食事づくりの面からみると, 家庭での主な調理担当者である主婦の有職率が高くなり, 家庭での食事の準備に費やす時間が少なくなった. その結果, 食事づくりに利便性, 簡便性が重要視されるようになり, 手づくり料理は減少傾向にある. 一方, 食べる側でも従来のような, 家族がそろって, 決まった時刻に, 決められた内容のものを食べるという食事風景が変化し, 特に若年者層に, 好きな時に, 好きなものを, 好きなだけ, 好きなように食べるという特徴がみられるようになった. 家族1人ひとりの生活時間の違いが個食や孤食, ファーストフードやコンビニエンスストアの利用増加に関連していると考えられる. |
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ISSN: | 0021-5147 |