秤量法食事記録調査における入力過誤の修正と標準化の方法に関する一考察

秤量法食事記録調査は, 24時間思い出し法や食品摂取頻度調査法に比べて, 記憶の影響を受けない方法として, また, 陰膳法に比べて低コストで疫学調査に必要な対象者数を集めることができるので, 国民栄養調査を始め多くの研究に用いられている1, 2). さらに, 食物摂取頻度調査の妥当性研究では, “真の栄養摂取量”として使用されている3, 4). しかし, 対象者には, 食品と調理法に対する相応の知識と動機づけが必要であり, 一方, 調査者には, 得られた情報のコード化にかなりの時間と手間が必要である. 食品コードのつけ違いやコンピュータヘの入力過誤は, 食事の評価に深刻な影響を与える4). そ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:栄養学雑誌 2000-04, Vol.58 (2), p.67-76
Hauptverfasser: 今枝奈保美, 徳留裕子, 藤原奈佳子, 永谷照男, 構実千代, 恒川鈴恵, 佐藤信子, 時実正美, 小出弥生, 宮井好美, 牧信三, 徳留信寛
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:秤量法食事記録調査は, 24時間思い出し法や食品摂取頻度調査法に比べて, 記憶の影響を受けない方法として, また, 陰膳法に比べて低コストで疫学調査に必要な対象者数を集めることができるので, 国民栄養調査を始め多くの研究に用いられている1, 2). さらに, 食物摂取頻度調査の妥当性研究では, “真の栄養摂取量”として使用されている3, 4). しかし, 対象者には, 食品と調理法に対する相応の知識と動機づけが必要であり, 一方, 調査者には, 得られた情報のコード化にかなりの時間と手間が必要である. 食品コードのつけ違いやコンピュータヘの入力過誤は, 食事の評価に深刻な影響を与える4). それにもかかわらず, データチェックの手順や過誤修正の方法を, 具体的に報告している論文は少ない.
ISSN:0021-5147
DOI:10.5264/eiyogakuzashi.58.67