食行動にみる食意識の構造分析(第3報)

幼児期の生活環境は, その後の生活スタイルを規定する要因となる. 中でも, 食生活環境は, 主たる養育者である母親の食行動の影響が大きい1, 2). 従って, 母親への食教育は, 次世代の食生活スタイルを形成することからも重要である. これまで食教育指針を作成するために, 幼児の母親を対象にして食行動を中心に分析してきた. 食行動分析から, 幼児の母親の食生活スタイルは, 食の簡便化が進みながら, 楽しみ志向や手作り志向など多様化していることが明らかになり, 大きく7つの食行動パターンに分類された3). この7パターンの食行動特性を, 子どもの食物摂取状況4)や子どもへの食教育2)に関して分析...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:栄養学雑誌 1998, Vol.56 (2), p.71-80
Hauptverfasser: 原田昭子, 春木敏, 山口静枝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:幼児期の生活環境は, その後の生活スタイルを規定する要因となる. 中でも, 食生活環境は, 主たる養育者である母親の食行動の影響が大きい1, 2). 従って, 母親への食教育は, 次世代の食生活スタイルを形成することからも重要である. これまで食教育指針を作成するために, 幼児の母親を対象にして食行動を中心に分析してきた. 食行動分析から, 幼児の母親の食生活スタイルは, 食の簡便化が進みながら, 楽しみ志向や手作り志向など多様化していることが明らかになり, 大きく7つの食行動パターンに分類された3). この7パターンの食行動特性を, 子どもの食物摂取状況4)や子どもへの食教育2)に関して分析し, 食行動パターン分類の妥当性を確認し, 報告してきた. 行動の変容をねらいとする健康教育において, 保健行動の動機づけとなる意識に働きかけることは必須である5, 6). そこで, これまで研究してきた食行動パターンと食意識の関連を分析した.
ISSN:0021-5147