動画対応フラットパネルディテクタ装置を用いた新しい膝関節動態解析法

1. 背景と目的 近年, 静止画のみならず, 動画対応フラットパネルディテクタ(FPD)装置の登場により, 一般撮影領域において, 従来の静態診断から動態診断への応用が可能になってきた[1-3]. また, 医療の高度化により膨大な画像診断情報に対してのコンピュータ支援診断(CAD)が重要となっている. 関節領域における動態解析の研究には, 全膝関節置換術を対象とした研究や, 脊椎の動態解析の研究が行なわれている[4, 5]. これらは, 関節をCT(Computed Tomography)や透視装置などで事前に撮影して, 形状データを取得している. その後, その得られた形状データと別に撮影さ...

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Veröffentlicht in:医用画像情報学会雑誌 2004, Vol.21(1), pp.116-121
Hauptverfasser: 森岡, 茂晃, 真田, 茂, 北岡, 克彦, 中村, 立一, 松井, 武司, 井上, 仁司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1. 背景と目的 近年, 静止画のみならず, 動画対応フラットパネルディテクタ(FPD)装置の登場により, 一般撮影領域において, 従来の静態診断から動態診断への応用が可能になってきた[1-3]. また, 医療の高度化により膨大な画像診断情報に対してのコンピュータ支援診断(CAD)が重要となっている. 関節領域における動態解析の研究には, 全膝関節置換術を対象とした研究や, 脊椎の動態解析の研究が行なわれている[4, 5]. これらは, 関節をCT(Computed Tomography)や透視装置などで事前に撮影して, 形状データを取得している. その後, その得られた形状データと別に撮影された動画像とを照合させ, 動態解析を行う手法を採用している. そのため, このような解析には, 時間がかかり, また多大なコストがかかる. 一方, 動画対応FPD装置では, 簡便に動画像を取得することができる. そこで, 我々は, 動画対応FPD装置を利用して, スクリーニング検査としての膝関節動態解析法の開発を行った. 我々は, すでに透視画像を対象に, 1症例における大腿骨外顆の検出を試みた[6].
ISSN:0910-1543
1880-4977
DOI:10.11318/mii.21.116